鎌田中学校区人権フォーラムを開催しました
松阪市では、人権尊重社会実現の主体者の育成をめざして、小1から中3までの子どもの発達段階と学習内容を踏まえ、系統的な人権教育カリキュラムの作成を各中学校区で進めています。鎌田中学校区も、部落問題をはじめとする、あらゆる人権問題に対する正しい理解と認識を深めるためのカリキュラムを整理し、取組を進めているところです。
その一環として、12月13日(金)に開催した本年度の鎌田中学校区人権フォーラムは、松阪市内の中学生が演じた劇をもとに学習を進め、部落問題を正しく知り、差別を「しない」だけでなく、差別を「許さない」「なくす」といった認識を育んでいくことをねらいとして学習を進めました。
本校の2年生の級長会、KHRと、第四小学校、港小学校の6年生代表児童による子ども実行委員会を立ち上げて、フォーラムでの交流が充実した学習となるように、準備を進めました。
当日は、本校の2年生、第四小学校と港小学校の6年生児童が体育館に集まり、本校1、3年生は体育館の様子をオンラインで各教室に中継して、学習を進めていきました。
最初に、人権フォーラムに向けて学習してきたことを各学校から発表しました。次に、グループで松阪市内の中学生が演じた劇をもとに、部落差別を無くす仲間として自分が友人にどのような言葉を返すか、自分にできることは何か、について意見を交流しました。
最後に、KHRの代表生徒から「誰もが安心して暮らせるまちをつくるためには、人と人とが豊かにつながること、私たちが自分たちの意識の中にある差別心とあらためて向き合うことが求められています。そして、一人ひとりが差別を許さない生き方をしていくこと、社会的なルールをつくること。また、地域のことを知り自分の地域が好きと思える気持ちをもつことで、住んでいる地域で差別される不当性について共感できるのだと思います。これからも差別をなくすために自ら行動し、安心して暮らせるまちをつくっていきましょう。」と呼びかけました。
フォーラムを通して、互いの意見や思いを共感的に交流することで、人権尊重の意識を一層高める機会となりました。